TAVI(タビ)-経カテーテル大動脈弁留置術

TAVI(Transcatheter Aortic Valve Implantation;経カテーテル的大動脈弁留置術)とは、大動脈弁狭窄症の患者さんに対し、胸を切開せずにカテーテルで人工弁を挿入する、新しい治療法です。従来の外科手術と比べ傷口が小さく、人工心肺を使用しないため体への負担が少なく入院期間も短いのが特徴で、御高齢の患者さんに大きなメリットがあります。当センターは神奈川県内に11カ所あるTAVI実施認定施設の1つとして2016年からこの治療を開始しこれまで(2023年9月末日)に500人以上の患者さんに対してTAVIを施行しております。また当院は透析患者さんに対するTAVIも施工できる施設として認定を受けております。


TAVI-経カテーテル大動脈弁留置術 用いる人工弁



TAVI-経カテーテル大動脈弁留置術 実施件数



従来の開胸手術では手術時間が約5-6時間、手術翌日まで人工呼吸、食事や歩行は術後2-3日目から開始し、リハビリを行い退院までには3週間前後かかります。体力の回復には、さらに数ヶ月を要していました。TAVIでは、手術は1-2時間で終了し、翌日から食事歩行が可能となり、特に合併症がなければ約1週間で退院できます。体力が落ちないため、退院直後から通常の生活に戻れます。

しかし従来の開胸を伴う外科手術と比べて弱点もあります。新しい治療のため長期成績がわからないこと、弁周囲に逆流が残ることが多いこと、脈拍に異常を来しペースメーカー移植が必要となることがあることなどです.どちらの方法が個々の患者さんに適しているか、ハートチームカンファランスで話し合い、患者さんのご希望を踏まえて判断しています。

TAVI-経カテーテル大動脈弁留置術 実施風景