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心臓血管センター外科

手術件数・手術成績

 例年250件から300件の手術をおこなっていますが、当センターの特徴は全ての成人心臓血管疾患を対象としながら、その中でも特に大動脈疾患の比率が高いことにあります。胸部大動脈瘤、大動脈解離の手術症例は毎年100件を越え、その約半数が緊急手術です。横浜市の中心に位置し高度救命救急センターを擁する大学病院として、一刻を争う大動脈緊急症の患者様を積極的に受け入れています。

急性大動脈解離
 それまで元気であった方に突然発症する、命にかかわる恐ろしい病気です。発症直後に3%が死亡、6時間以内に8%が死亡、12時間で13%が死亡と、時間と共に死亡率が上昇します。救命のためには一刻も早く手術することが必要です。
 われわれは高度救命救急センターの全面的な協力のもと24時間いつでも迅速な手術が可能であり、胸背部痛のため当センターへ搬送されてから手術開始まで、平均所要時間は2時間です。全国的にもトップクラスの良好な成績を収めているのは、確実な手術手技によるだけでなく、院内緊急対応体制の整備によるものと自負しています。

胸部大動脈瘤
 大動脈瘤の拡大に対し、破裂を予防するために手術が必要となります。近年の高齢化社会を反映し、御高齢で合併症を多数お持ちの患者様が増加しています。
 われわれは患者様の御紹介を受けると外来で手術の前に他項目にわたる全身の詳しい検査をおこないます。高血圧、糖尿病、呼吸器疾患、消化器疾患、腎臓疾患、脳神経疾患など、問題となる合併症に対しては大学病院のメリットを生かしあらゆる分野で最高レベルの対応をいたします。そのうえで破裂予防の手術をおこなうか否か、御本人様、家族の方と十分な相談の後に手術予定を立てています。十分な準備が良好な手術成績の鍵であります。

 最近胸部大動脈瘤に対してもステントグラフト治療がおこなわれるようになってきました。全ての患者様に使用できるわけではありませんが、これまでは手術が不可能で破裂を待つのみであった重症患者様に手術治療が可能となり、手術翌日から歩行食事が可能となり、平均1週間で退院、瘤破裂の恐怖から解放されました。

胸部大動脈瘤破裂
 胸部大動脈がすでに破裂してしまいショック状態で来院なさった場合、残念ながら未だに手術成績は良くありません。破裂する前に発見し、適切な手術をおこなうことが肝要かと思われます。

腹部大動脈瘤
 患者様の全身状態、年齢、大動脈瘤の形態などを考慮し、従来の開腹人工血管置換手術か、ステントグラフト手術か、それぞれの患者様にとって最善と思われる方法を選択しお勧めしています。ステントグラフト手術を選択した場合、Zenith、Excluder、Powerlink、Endurantなど、患者様に最も適した製品を使用します。

虚血性心疾患
 狭心症、心筋梗塞といった疾患に対する冠動脈バイパス術、心筋梗塞の合併症に対する複合的な手術を数多く行っています。心拍動下の手術、人工心肺を使用し左心室を修復する手術など、患者様の状態に応じ最善の手術を心がけています。待期的な手術での死亡症例は近年なく、グラフトの開存率も99%以上です。横浜市立大学附属市民総合医療センター開設から10年が経過し、長期的にも優れた成績が得られています。

弁膜症
 弁膜症の手術では弁形成術を積極的に取り入れています。また弁置換が必要な場合は生体弁、機械弁の選択については、日本循環器学会のガイドラインに基づきながら、患者様のご希望を尊重しています。また最近の進歩として、マルファン症候群など若い患者様の大動脈弁輪拡張症に対し、自己弁温存大動脈基部再建術(re implantation法)をおこなっています。長期のワーファリン内服を避けることができ、良好な成績です。
 2016年から当センターで経カテーテル的大動脈弁置換術が開始されました。

2016年 手術件数 死亡数
胸部大動脈 111 6
 
急性大動脈解離 48 4
慢性大動脈解離 23 0
胸部大動脈瘤非破裂 33 2
胸部大動脈瘤破裂 7 0
 
open 75 6
SG 36 0
 
腹部大動脈瘤 56 1
 
非破裂性腹部大動脈瘤 47 1
破裂性腹部大動脈瘤 9 0
 
open 38 1
SG 18 0
 
虚血性心疾患 54 2
 
単独冠動脈バイパス術 54 2
心筋梗塞合併症手術 0 0
 
弁膜症 90 6
  (TAVI) (21) (1)
 
他の開心術 5 0